Psychiatric Occupational Therapy Room
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精神科作業療法は、非薬物療法として、薬物療法と併用して多くの患者様に処方されている、精神科治療の要のひとつです。精神疾患により、生活のしづらさを感じている方、支障をきたしている方など、一人ひとりのリカバリーを目指して支援しています。
~人は作業をすることで元気になれる~
作業とは、生活、学校、仕事、遊び…、人が生きていく上で行う全ての活動のことをいいます。 当院ではプログラムを大きく二分し、午前は認知症の患者様、午後は統合失調症や鬱など精神疾患の患者様対象に治療しています。さまざまな活動を提供し、さまざまなニーズに応えられるよう、 多様性に優れているのも当院の特長といえるでしょう。また、当院作業療法士は色々な業務を担っております。ご紹介していきましょう。
月間プログラムがあり、午前、午後とも一日に 2~3 種類の活動を提供しています。
各種体操、有酸素運動を行います
懐かしの歌謡曲や季節の唱歌等、楽器や YouTube を用いて楽しみます
刺し子など、馴染みの作業はいくつになっても出来る方が多くいます
普段わからないことばかりで不安な方が、生き生きと語ります
認知症重症度に合わせて課題を提供しています
夏季間、中庭へ出て日光浴をしながら草花を愛でています
花見、夏祭り、餅つきや節分など、最高の見当識入力になります
個人個人が出来る課題に取り組みます。ネット手芸、編物、革細工、ペーパークラフト、塗り絵、書道 等。
小集団でひとつの壁画を作成します。玉貼り絵、綿棒アート 等
NEAR(ニア)は認知矯正療法のひとつです。病気の性質やお薬の副作用で、うまく考えられない、集中できない、といった困りごとを改善します。認知矯正療法士(CRS)資格取得作業療法士が対応します
身だしなみやお肌の悩みに応え、ともに練習していきます
小集団で野菜を育て、収穫、試食、就労体験としての販売を行います
楽しみの獲得、ストレス発散と共に、目的に合わせた協応動作、重心移動等、身体機能へのアプローチを行います
パソコン操作の練習やゲームを行います
退院後自炊が必要となる方対象に調理訓練をしています
小集団で皆が役割を担い、協力しながらお菓子を作ります
マンツーマンでの関わりが必要な方に導入しています
ドリンク係、ウエイター係、と患者様が主体となって運営しています
新型コロナウイルスで外出できない間に衰えた下肢筋力を鍛えます。 おもりを使ったトレーニングや簡単なゲームを行います
作品展示会や即売会に参加しています。販売するための梱包や値付け作業も行っています
高齢者施設のクリスマス会でハンドベル演奏を披露します。1 ヵ月前から音合わせの練習をします
退院後、地域でどのような暮らしをするかイメージしやすいように、就労支援施設や居住施設などを見学します
紅葉狩り、観光名所散策、キャンプ場遠足、商業施設での買物など、気分転換を目的に出かけています
医師、看護師、作業療法士、理学療法士、精神保健福祉士、管理栄養士等、他職種協同で、患者様の 現在の状態を報告し合い、今後の方向性などを話し合います。
患者様、精神保健福祉士と、作業療法士または看護師が、共に退院先の住まいを見学、決定します。また、作業療法士は、患者様がそこで暮らすために必要な決まりごとの確認や、必要物品の買い物、スーパーや郵便局といった近隣施設への歩行練習や ATM の使い方練習などを行います。高齢の方は居室内の動線を確認し環境整備を行います。できるだけ患者様の困りごとを解消し、不安軽減に努めています。
当院に通院されている方のもとへ、看護師と、作業療法士または精神保健福祉士が2名で訪問し、健康状態に関する相談を受け、支援を行っています。
理学療法士と協同で、患者様と作業療法士が1対1でリハビリテーションを行います。認知症リハビリテーションでは運動療法の他、認知機能訓練や音楽療法など対象の方に合った手法を組み合わせて提供しています。
精神疾患の治療は長期にわたることが多く、身体機能の低下をきたすケースも少なくありません。理学療法士が中心となって、「今までできたこと」、「今できること」、「今後必要なこと」を評価し、リハビリテーションを提供しています。
認知症の方に適切な治療・介護を提供する専門病棟で、認知症の進行抑制と BPSD(認知症の行動・心理症状)緩和を目的に、作業療法士が生活機能回復訓練を行います。