この度、令和2年4月1日より社会医療法人文珠会の前身である医療法人亀田病院分院亀田北病院に院長として赴任いたしました宮澤です。何卒宜しくお願い申し上げます。
私自身、精神一般はもちろんのこと、特に高齢者の認知症・うつ病の診療を中心に携わってまいりました。札幌医科大学を卒業後、大学や札幌市内の精神科病院で臨床・研究に従事するとともに、札幌医科大学医学部臨床准教授として医学部学生の臨床指導にも注力してきました。今後は道南地域の皆さまを中心として地域医療を通じて、はからずも心の病を有した方々に対して寄り添いともに歩み回復に寄与できればと考えます。
当院は昭和62年2月に亀田病院から精神科を石川町に移転し、206床の精神科病院として開設し、平成10年400床に増床して現在も運営しております。そして近々建物のリニューアルも行う予定ですが、今後も精神疾患の方々に対して誠実な医療を展開するとともに、認知症で在宅や施設での生活が困難となったご高齢の患者様のための最後の砦としての役割を担いつつ、再び元の生活の場所へと戻っていただけるようにスタッフ一同取り組んでいきたいと思います。
「人の心は人でしか癒せない」という信条を忘れることなく、思いやりと優しさをもって癒しの医療を実践して、来院された患者様にやすらぎと安心感を得ていただけるように、懐の深い「陽だまり」のような開かれた病院を目指して今後もスタッフとともに鋭意努力する所存であります